第12回 會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾
臨床への思いを研究デザインに込める
東日本大震災以後、福島県で毎年開催してきた「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」(通称 會津塾)は、これまで10年以上にわたり500名以上の臨床医が参加され、高い満足度を得ている合宿形式の参加型ワークショップです。
コロナ禍の2年間はオンラインでの開催を余儀なくされました。一方で、それらが、どうしても現地開催でしか伝えることができない重要な部分を再認識する良い機会となりました。そこで第10回から感染対策を最大限に行いながらリアルで再スタートする運びとなりました。また、その重要な節目から、初代塾長であった福原副学長が塾長に復帰することになり、以降、塾長自らが中心となり回を重ねるごとにプログラムを磨き続けています。
今回も引き続き『クリニカル・マインドをどのように科学するか?』について、最新知見も取り入れたプログラムと、リアルならでは質の高いコミュニケーションを通じて、楽しく学べる充実の2泊3日をお過ごしいただきます。
今年も、リアルで開催します。
1. ご参加者には、リサーチ・クエスチョン(RQ)の究め方、RQの種類、RQに答えるための研究デザイン等を解説する録画講義や、Reading Materialを提供し事前学習を行っていただきます。
2.「参加者が持ち寄ったRQ」に基づいてグループワークをしていただきます。事前にご自分のRQを考え提出していただきます。
3. 当日は、各グループで、各自がもちよったRQを議論し一つに統合し、RQに答えるための研究計画を実際に作成していただきます。最終日のグループ発表のあと、優秀賞を選考し表彰します。
4. 塾長が自ら監修した「塾帖」は、塾での学びを凝縮したエッセンスがまとめられた冊子(非売品)です。昨年のご参加者からもノベルテイとして喜ばれました。今回も、適宜改訂し参加者に贈呈します。
5. 毎回好評の「バー福原」も開店予定です(笑)。また、福島の美味しいお米・日本酒、心地よい高湯温泉も待っています。
【日時】
2025年1月31日(金)17:00開始・2月1日(土)・2日(日)14:00頃終了(3日間合宿形式)
【会場】
福島県 花月ハイランドホテル http://www.kagetsu.net/
〒960-2261 福島市町庭坂字神の森1-20(福島駅より送迎バスあり)
【塾長】
福原 俊一[京都大学 名誉教授/福島県立医科大学 副学長/Johns Hopkins大学 客員教授]
【対象】
・所属先が福島県外の方
・2024年9月15日の時点で、臨床経験2年以上の医師(初期研修修了者)
・総合内科、総合診療科、救急科の医師を優先しますが、general mindをもった他診療科の方も歓迎します
・開催までの1カ月間に事前学習(動画視聴、RQ作成など)に時間を割ける方
・全日程に参加が可能な方(一部の日程のみの参加は受け付けていません)
*定員を超過する場合は、総合内科、総合診療科、救急科の医師を優先し、さらに初心者の方を優先いたします。
【参加費】
55,000円(教材費、宿泊費、食費込/税込)
【申込期間】
2024年12月2日(月)午前9時まで
【主催】
福島県立医科大学
【企画・運営】
福島県立医科大学 臨床研究イノベーションセンター
【後援】
日本臨床疫学会/日本プライマリ・ケア連合学会
【協力】
京都大学大学院 医学研究科 地域医療システム学講座ほか
【お申し込み】
以下のお申し込みフォームからご登録ください。
https://forms.gle/YiTzNDk55UKj9Apz7
【お問い合わせ】
ご不明な点は以下のお問い合わせフォームに、題名を「會津塾問い合わせ」とご記入の上、ご送信ください。
https://www.fuji-future.jp/inquiry/
<第6回 會津塾 過去の塾生からのメッセージ>
會津塾に参加して
自治医科大学附属さいたま医療センター 総合診療科
末田 敬志朗
私は総合内科医として、臨床・教育・研究のバランスを重視しながら、研究面でのスキルアップに悩んでいました。そんな中、第6回會津塾への参加が、研究への扉を大きく開いてくれました。3日間の濃密な経験は、単なる学びの場を超え、同じ志を持つ仲間との出会いの場となりました。昼は臨床研究の基礎を徹底的に学び、夜は熱い議論と将来の夢を語り合う。この貴重な時間が、私の中にある研究への情熱をかき立ててくれました。
塾での学びは、すぐに実践へと結びつきました。自施設に戻ってからの研究活動は、困難もありましたが、塾で得た知識と仲間たちの支えが大きな力となりました。最初の論文執筆には時間を要しましたが、現在も研究を継続できているのは、間違いなく會津塾での経験のおかげです。臨床研究の世界への第一歩を踏み出すきっかけとして、會津塾は私にとって掛け替えのない存在となりました。