第11回 會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾
「塾」の原点に還り、臨床研究を臨床医の手に取り戻す
*「第11回 會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」のお申し込み受付は終了いたしました。多数のお申し込みをいただきまして、ありがとうございました。
東日本大震災以後、福島県で毎年開催してきた「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」(通称 會津塾)は、これまで450名以上の臨床医が参加され、高い満足度を得ている合宿形式の参加型ワークショップです。
コロナ禍の2年間はオンラインで開催していましたが、どうしても現地開催でなければ伝えることができない部分があり、昨年、感染対策を最大限に行いながらリアルで開催しました。昨年から、初代塾長であった福原副学長が塾長に復帰することになり、塾長自らが中心となってプログラムを一新しました。
『クリニカル・マインドをどのように科学するか?』について、最新知見も取り入れ進化したプログラムと、リアルならではの質の高いコミュニケーションを通じて、楽しく学べる充実の2泊3日となりました。塾は大変盛り上がり、参加者からも高いご評価をいただきました。
今年も昨年同様、リアルで開催します。
1. 参加者には、リサーチ・クエスチョン(RQ)の究め方、RQの種類(予測と因果)、RQに答えるための研究デザインなどを解説する録画講義や、Reading Materialを提供し事前学習していただきます。
2. 昨年は指定されたテーマに関して臨床研究のデザインを行いましたが、今年は「参加者のリサーチ・クエスチョン」に基づいてグループワークを行うことになりました。事前にご自分のRQを考え提出していただきます。
3. 当日は、各グループで、各自が持ち寄ったRQを議論し一つに統合する、RQに答えるための研究計画を作成するなどの作業をします。最終日のグループ発表のあと、優秀賞を選考し表彰します。
4. 塾長が自ら監修した「塾帖」は、塾での学びを凝縮したエッセンスがまとめられた冊子(非売品)です。昨年の参加者からはノベルテイとして喜ばれました。今回は、内容に合わせて改訂し参加者に贈呈します。
5. 昨年好評であった「バー福原」も開店予定です。(笑)
【日時】
2024年2月2日(金)17:00開始・3日(土)・4日(日)14:00終了(3日間合宿形式)
【会場】
福島県 花月ハイランドホテル(JR福島駅より送迎バスあり)
http://www.kagetsu.net/
【塾長】
福原 俊一[京都大学 名誉教授/福島県立医科大学 副学長/Johns Hopkins大学 客員教授]
【対象】
・2023年10月15日の時点で、臨床経験2年以上の医師(初期研修修了者)
・所属先が福島県外の方
・総合内科、総合診療科の医師を優先しますが、他診療科の方も歓迎します
・開催までの1カ月間に事前学習に時間を割ける方
・全日程に参加が可能な方(一部の日程のみの参加は受け付けていません)
【参加費】
50,000円(税込)(43,500円[宿泊費・食事代・懇親会費の実費]+6,500円[資料代等])
【申込期間】
2023年12月28日(木)午前9:00まで
【主催】
福島県立医科大学
【企画・運営】
福島県立医科大学 臨床研究イノベーションセンター
【共催】
福島県立医科大学 総合内科学
【後援】
日本臨床疫学会/日本プライマリ・ケア連合学会
【協力】
京都大学大学院 医学研究科 地域医療システム学講座ほか
【お申し込み】
以下のお申し込みフォームからご登録ください。
https://bit.ly/3ZkD9Cp
【お問い合わせ】
ご不明な点は以下のお問い合わせフォームに、題名を「會津塾問い合わせ」とご記入の上、ご送信ください。
https://www.fuji-future.jp/inquiry/
<第10回 會津塾 塾生からのメッセージ>
菅野 恵也(かんの けいや)
岩手県立胆沢病院 総合診療科
私が會津塾に参加するのは今回で2回目であった。1回目は、2019年に上司の勧めで参加した第7回 會津塾であった。全国から様々な背景を持つ医療者が福島に集い共に学んだ経験は、忘れ難いものだった。
その後、コロナ禍で診療が忙しくなり頭から研究が離れていたが、久しぶりに會津塾がリアルで開催されることを知ると、コロナに占拠されていた頭の中で臨床研究の魅力が甦り、気付くと申し込んでいた。
一方、久しぶりに臨床研究に触れるため、不安もあった。しかし、実際に参加してみると、それらの不安は吹き飛んだ。塾のプログラムには、因果研究のみならず、混同しやすい予測研究の内容も含まれており、私のような初学者にも解りやすく非常に整理された内容だった。
また、豪華講師陣から直接指導を受けられるのも滅多にない魅力的な機会であった。さらに、閉塾後も同じグループのメンバーで定期的に研究ミーティングを行うようになり、自分自身の研究にも取り組めていることは、私にとって最大の成果であった。