新時代の医療をともにデザインする

Primaria ONLINE

2月号
2024
February
責任編集
福原 俊一

学びは、医療者の仕事の中核です
学び続けたい全ての医療者の皆様へ
見て、聴いて、触って、感じて、体験して・・・
さあ、始めよう

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2023年10月号

Primaria ONLINE
読者アンケート結果

2023年10月号で最も良かったと思う記事は?
  • Visionary people(松下邦洋先生)(31%)
  • アカデミックジェネラリスト(高知県臨床研究フェローシップフェロー/森下繁美先生)(8%)
  • 近未来の医療と介護(少子化対策の財源は医療保険からということなのか)(23%)
  • 働きながら「研究」を学ぶ(臨床医のアカデミックキャリアの作り方/會津藩校日新館臨床研究デザイン塾)(8%)
  • 京都大学ジャーナルクラブ(Associations between self-reported healthcare disruption due to covid-19 and avoidable hospital admission: evidence from seven linked longitudinal studies for England.)(15%)
  • 臨床研究の道標(一瀬直日先生/風邪を主訴で来院する患者の持つ診察前の病い体験から診断を予測する~ミクストメソッド研究)(15%)
結果はここをクリック

01 Visionary People新たな価値をつくり出す人々

音声コンテンツをお楽しみください

医療と医学の世界で新しい価値を作りだしている医療者を、有名無名問わずハイライト。
今回は、日本の睡眠医学の先駆者でありスタンフォード大学で睡眠専門医としてご活躍の河合真氏です。

インタビュアー:上野文昭
大船中央病院特別顧問/
米国内科学会最高栄誉会員(MACP)
スタンフォード大学精神科睡眠医学部門
アソシエイトプロフェッサー
河合 真

睡眠医学の面白さにとりつかれて

中学から高校へ進学する際、循環器の医師である父に進路を相談した。「お前は医者に向いてるんじゃないか」という父の言葉がきっかけで医師を志した。京都大学医学部5年生でアメリカに留学、自由な雰囲気の中で臨床研究を始めた。卒業後は、同大学医学部附属病院神経内科に入局。その後、住友病院神経内科を経て、渡米。レジデントが終わり、フェローに進む時に、神経生理学という脳波を通じて患者をモニタリングする学問に入った。患者の1日のモニタリングには、必ず睡眠が含まれる。その中で目からウロコな体験が非常に多くあった。それまでは患者の昼間しか見ていなかったけれど、夜の患者の動向を見ることによって、……


インタビュアー:上野文昭
大船中央病院特別顧問/
米国内科学会最高栄誉会員(MACP)

02 アカデミックジェネラリスト

動画コンテンツをお楽しみください

今回は2023年11月、冬の寒さを迎えつつある福島県白河市で、白河総合診療アカデミーで教員として活躍されている鈴木龍児先生にお話を伺ってきました。

多様なキャリアの中で気づいた知見を発信することへの興味

私は一般外科の研修から開始し、救急、総合診療とやってきましたが、いずれもジェネラルマインドを大切にして働いてきました。外科研修中も腹部外科から始めて、各臓器の外科のトレーニングを積みました。救急診療でもER型救急で幅広い疾患の患者さんを診療してきました。常にジェネラルマインドを忘れずにやってきたつもりです。……

03 近未来の医療と介護

医療政策を立案し実行する側にいた専門家に、日本の現状や展望をどうとらえているのかを語っていただきます。

12月までにマイナ保険証に切り替えられるか?

マイナ保険証の利用は低迷している

2023年11月のマイナンバーカードの累計申請件数は、9857万人(人口の78.6%)である。そのうち、健康保険証としての利用登録(マイナ保険証)は7158万人(人口の6割弱)、公金受取口座の登録は6258万人(人口の5割強)である。……


元・内閣官房
社会保障改革担当室長
宮島 俊彦

04 働きながら「研究」を学ぶ

研究者としてのキャリアを志す、あなたに最適な学び方を見つけよう。

独立した研究者になるための6つの要件 (1.系統的な学習 2.実践的演習 3.データ 4.メンター 5.プロテクテッドタイム 6.仲間)、その一つ一つを先輩たちがどうやって乗り越えて学んでいるのか、具体的な事例を聞いてみましょう。

「臨床研究てらこ屋」「ジョンズホプキンス大学 MPH 日本プログラム」についてご紹介します。

臨床医が臨床研究を学び始める場として好評の人気セミナー「臨床研究てらこ屋」を今年も開催いたします。2024年6月23日(日)の開催概要や2023年プログラムの参加者の声などをご紹介します。
また、世界最高峰の大学院に日本で働きながら入学し、MPHの学位を取得できるJHSPH MPH 日本プログラムについて、2024年3月24日(日)に開催する説明会をご案内します。

05 日本臨床疫学会からのお知らせ

第7回 年次学術大会 11/2(土)・3(日)開催!

医療者を中心に約1000名の会員数を誇る日本臨床疫学会の第7回年次学術大会について、11/2(土)・3(日)の開催概要をお伝えします。


06 京都大学ジャーナルクラブ

京都大学医療疫学教室では、編集長が教授であった時代から、毎月全員でジャーナルクラブを開催してきました。
世界の4大誌の最新号を担当者が要約し、担当者が特に注目した論文にたいして、参加者全員で批判的に議論します。
このコーナーではその一端をお見せしたいと思います。

今号の論文
Gupta DK, Lewis CE, Varady KA, Su YR, Madhur MS, Lackland DT, Reis JP, Wang TJ, Lloyd-Jones DM, Allen NB. Effect of Dietary Sodium on Blood Pressure: A Crossover Trial. JAMA. 2023 Nov 11:e2323651. doi: 10.1001/
jama.2023.23651. Epub ahead of print. PMID: 37950918; PMCID: PMC10640704.

食事での減塩の効果は、患者ごとにばらつきがあることが議論されている。さらに、降圧薬服用中の患者の血圧に対する減塩の影響については十分な研究がなされていない。そこで、減塩食に対する個々の血圧反応の分布、最初に高ナトリウム食を摂取する群と低ナトリウム食を摂取する群との血圧の差、およびベースライン血圧と降圧薬の使用状況によるこれらの差の有無を検討することを目的に、本研究を実施した。米国2都市で2021年4月~2023年2月に登録された地域ベースの参加者を対象に、クロスオーバーを伴う減塩食の介入を行った。……

07 臨床研究の道標

第一線の医療者が、臨床研究に取り組み、悩み、紆余曲折を経て、世界に発信した「臨床研究の旅の物語」を読んでみましょう。
あなたが今抱えている、もしくはこれから向き合うことになるかもしれない悩みをうまく乗り越えるためのヒントがそこにあるかもしれません。

研究タイトル
医療従事者のためのCOVID-19パンデミック負担感
尺度の開発と計量心理学的検証

リサーチ・クエスチョン(RQ)との出会い・着想の瞬間

「医療崩壊」ってなんでしょうか? 2020年1月にCOVID-19が日本で初めて確認され、4月に東京都内では救急受け入れができない逼迫した事態になりました。「SPHの出番ですが、何もできなく申し訳ないです」と言っていた私のボスである福原俊一先生とメンターの山崎大先生とで雑談をしている際に、……

⼭本 良平 Profile
福島県⽴医科⼤学
臨床研究イノベーションセンター
助⼿
  • Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
  • gMAP eMAP
  • 高知県 臨床研究フェローシップ
  • 橋本市民病院
  • 白河総合診療アカデミー