新時代の医療をともにデザインする

Primaria ONLINE

10月号
2023
October
責任編集
福原 俊一

学びは、医療者の仕事の中核です
学び続けたい全ての医療者の皆様へ
見て、聴いて、触って、感じて、体験して・・・
さあ、始めよう

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2023年6月号

Primaria ONLINE
読者アンケート結果

2023年6月号で最も良かったと思う記事は?
  • Visionary people(吉村芳弘先生)(20%)
  • アカデミック ジェネラリスト(第6回 臨床医のアカデミックキャリアの作り方)(10%)
  • 近未来の医療と介護(トリプル改定はどうなるか)(3%)
  • 働きながら「研究」を学ぶ(ジョンズホプキンス大学 School of Public Health MPH 日本プログラム Kyoto Spring Institute)(17%)
  • 福原編集長の気まぐれコーナー(城下彰宏先生)(3%)
  • 京都大学ジャーナルクラブ(Association of FDA Mandate Limiting Acetaminophen (Paracetamol) in Prescription Combination Opioid Products and Subsequent Hospitalizations and Acute Liver Failure.)(13%)
  • 臨床研究の道標(稲山えみ先生/血液透析アクセス穿刺時の痛みを軽減させる音楽の効果:クロスオーバー無作為化試験)(34%)
結果はここをクリック

Primaria ONLINE 読者アンケートに
ご協力ください

Primaria ONLINE は、皆様にとりまして、もっと魅力的で価値の高い情報や交流の場を提供できるように、皆様のご意見やご要望を積極的に取り入れ、今後の改善に役立てていきたいと存じます。

皆様のご意見を、ぜひ、お聞かせください。アンケートは、数分でご回答いただける簡単なものです。

*ご回答者の中から抽選で、編集長 福原俊一 がプログラムディレクターを務めた京都大学医学研究科MCRプログラムの開講10周年記念誌「あなたも世界の臨床研究者に」を贈呈申し上げます。

Primaria ONLINE 編集部

01 Visionary People新たな価値をつくり出す人々

音声コンテンツをお楽しみください

医療と医学の世界で新しい価値を作りだしている医療者を、有名無名問わずハイライト。
今回は、ジョンズホプキンス大学 School of Public Health 疫学部門 教授の松下邦洋氏です。

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長
ジョンズホプキンス大学 教授
松下邦洋

やらずに後悔するより
やって後悔した方がいい

名古屋大学医学部卒業後、循環器内科研修医としてキャリアをスタート。インターベンションが活発な病院で多くの経験を積んだ。その後、名古屋大学大学院医学研究科へ。基礎研究よりも、疫学研究に興味があった。ちょうど循環器内科と公衆衛生学教室の共同研究が始まっており、望む方向へスムーズに進むことができた。その頃、注目を集めていたメタボリック症候群に関係するアディポネクチン、レプチンなどへの関心が高まり、それが研究のベースとなる。……


インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長

02 アカデミックジェネラリスト

動画コンテンツをお楽しみください

フェローとして約半年が経過した森下繁美先生にお話を伺いました。

臨床研究を求めて高知にたどり着く
臨床研究に興味を持ったきっかけを教えてください

長年、勤務先で手術部位感染症のサーベイランスを行っていました。記述研究だけでなく、分析的な検討も必要と感じた時、福原俊一先生の著書「臨床研究の道標」に出会いました。さらに、2019年に福島の會津藩校日新館臨床研究デザイン塾に参加して興味を深め、自分のデータで研究してみましたが、やっぱり自分だけではできなかったですね。このデザイン塾で、佐田憲映先生が高知のフェローシップの募集をされていたのですが、……

03 近未来の医療と介護

医療政策を立案し実行する側にいた専門家に、日本の現状や展望をどうとらえているのかを語っていただきます。

少子化対策の財源は
医療保険からということなのか

少子化対策は3兆円半ばの規模で盛りだくさん

「異次元の少子化対策」ということで、鳴り物入りで始まった少子化対策は、6月に「こども未来戦略方針」としてまとめられた。まず、予算規模であるが、3兆円半ばの増額となった。いわゆる子ども関連予算というのは、こども家庭庁の予算で4・8兆円、……


元・内閣官房
社会保障改革担当室長
宮島 俊彦

04 働きながら「研究」を学ぶ

音声コンテンツをお楽しみください

研究者としてのキャリアを志す、あなたに最適な学び方を見つけよう。

独立した研究者になるための6つの要件 (1.系統的な学習 2.実践的演習 3.データ 4.メンター 5.プロテクテッドタイム 6.仲間)、その一つ一つを先輩たちがどうやって乗り越えて学んでいるのか、具体的な事例を聞いてみましょう。

「臨床医のアカデミックキャリアの作り方」と
「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」を紹介します。

2024年2月、3月に開催を予定しているセミナー・ワークショップを紹介します。
まずは、アカデミックキャリアを考えている臨床医のためのセミナー「臨床医のアカデミックキャリアの作り方」。2024年3月3日(日)に日本橋ライフサイエンスビルディングにて開催します。そして、東日本大震災以後、福島県で毎年開催してきた「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」。こちらは2024年2月2日(金)から4日(日)まで、3日間の合宿形式で実施します。ぜひ、ご参加ください。

05 京都大学ジャーナルクラブ

京都大学医療疫学教室では、編集長が教授であった時代から、毎月全員でジャーナルクラブを開催してきました。
世界の4大誌の最新号を担当者が要約し、担当者が特に注目した論文にたいして、参加者全員で批判的に議論します。
このコーナーではその一端をお見せしたいと思います。

今号の論文
Green MA, McKee M, Hamilton OK, Shaw RJ, Macleod J, Boyd A, Katikireddi SV; LH&W NCS Collaborative. Associations between self-reported healthcare disruption due to covid-19 and avoidable hospital admission: evidence from seven linked longitudinal studies for England. BMJ. 2023 Jul 19;382:e075133. doi: 10.1136/bmj-2023-075133. PMID: 37468148; PMCID: PMC10354595.

COVID-19パンデミック時に医療へのアクセスが途絶えた経験のある人と、回避可能な入院リスクとの間に関連があるかどうかを評価するため、英国を対象とし、病院データとリンクされた7つの縦断的コホートを用いた観察的分析を行った。2020年3月1日から2022年8月25日までのNHS Digitalの電子カルテにリンクした29276人の個人レベルのデータを利用した。主要評価項目は回避可能な入院とした。回避可能な入院は、適切なプライマリ・ケアで入院を予防できる状態(ambulatorycaresensitivecondition:ACSC)や……

06 臨床研究の道標

第一線の医療者が、臨床研究に取り組み、悩み、紆余曲折を経て、世界に発信した「臨床研究の旅の物語」を読んでみましょう。
あなたが今抱えている、もしくはこれから向き合うことになるかもしれない悩みをうまく乗り越えるためのヒントがそこにあるかもしれません。

研究タイトル
風邪を主訴で来院する患者の持つ診察前の病い体験から
診断を予測する~ミクストメソッド研究

リサーチ・クエスチョン(RQ)との出会い・着想の瞬間

前任の病院で指導していた当時、家庭医療専攻医1年目の溝江篤先生(現藤田医科大学豊田地域医療センター)の着想です。家庭医療学のレクチャーで、患者中心の医療の方法を教え、患者個人の病い体験を探索するためにFIFE(feelings,ideas,function, expectations)という4つの側面から聞くとよいことを説明しました。……

一瀬 直日 Profile
総合病院 岡山協立病院
総合診療科 部長
  • Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
  • gMAP eMAP
  • 高知県 臨床研究フェローシップ
  • 橋本市民病院
  • 白河総合診療アカデミー