新時代の医療をともにデザインする

Primaria ONLINE

4月号
2025
April
責任編集
福原 俊一

学びは、医療者の仕事の中核です
学び続けたい全ての医療者の皆様へ
見て、聴いて、触って、感じて、体験して・・・
さあ、始めよう

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01 Visionary People新たな価値をつくり出す人々

音声コンテンツをお楽しみください

医療と医学の世界で新しい価値を作りだしている医療者を、有名無名問わずハイライト。
今回は、九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野主任教授の二宮利治氏です。

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長
九州大学大学院医学研究院
衛生・公衆衛生学分野主任教授
二宮 利治

腎臓内科医としての臨床から疫学研究の世界へ

腎臓内科医として7~8年、臨床に携わった。腎不全、透析患者の方の原疾患として、多かったのは、IgA腎症・慢性腎炎・糸球体腎炎、その後、糖尿病性腎症がだんだんと増加。透析導入の予防には糖尿病対策が必要ではないかと、予防医学に興味をもち、疫学研究の世界に進んだ。日本国内でも代表的なコホート研究の一つ「久山町研究」に参加し、疫学の基礎を学んだ。まず大事なのは「どのようなことを明らかにしたいのか」というリサーチクエスチョン。そこから研究計画を立て、データの収集をする。地域の疫学研究では、協力いただく一般住民との人間関係を築くことも大切だ。そして収集したデータの整備、データクレンジングという地道な作業を経て、はじめて解析ができるという一連の流れを経験し、疫学研究、臨床研究の全体像を学ぶことができた。……

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長

02 アカデミックジェネラリスト

2023年4月から橋本市民病院ジェネラリスト+αフェローシップのフェローとして橋本市民病院総合内科で勤務している内田真人先生にお話を伺いました。

橋本に繋がった私のキャリア

漠然と初期研修医の頃から臨床のみでなく臨床研究にも興味がありましたが、始め方がわからずにいました。循環器内科レジデントとして働き、重症患者が続き疲弊したスタッフや、カテ室の張り詰めた空気の中で、新しい薬やデバイスができても今の医療が良くなるとは思えずにいました。……

03 近未来の医療と介護

医療政策を立案し実行する側にいた専門家に、日本の現状や展望をどうとらえているのかを語っていただきます。

新たな地域医療構想は実行可能か?

新たな地域医療構想は外来等も含む全体構想に

今までの地域医療構想は、2025年を目標として、病床再編を進めるものだった。その目標は、全国ベースで2015年から2025年にかけて、高度急性期16・9万床→13・0万床、急性期56・9万床→40・1万床、回復期13・0万床→37・5万床、慢性期35・5万床→28・4万床、トータル125・1万床→119・1万床としていた。……


元・内閣官房
社会保障改革担当室長
宮島 俊彦

04 働きながら「研究」を学ぶ

研究者としてのキャリアを志す、あなたに最適な学び方を見つけよう。

独立した研究者になるための6つの要件(1.系統的な学習 2.実践的演習 3.データ 4.メンター 5.プロテクテッドタイム 6.仲間)、その一つ一つを先輩たちがどうやって乗り越えて学んでいるのか、具体的な事例を聞いてみましょう。

「CLiP Extension」「多職種のための臨床研究てらこ屋」をご紹介します

医療者のための臨床研究遠隔学習プログラム「CLiP Extension」は10期生を募集しています。プログラムの概要や学べることを解説します。また、医療の専門家が職種の垣根を超えてリサーチ・クエスチョンという共通課題に取り組むユニークなワークショップ「多職種のための臨床研究てらこ屋」について、9/28(日)オンライン開催のプログラムをご紹介します。

ロゴ:CLiP Extension、てらこ屋

05 臨床研究の道標

第一線の医療者が、臨床研究に取り組み、悩み、紆余曲折を経て、世界に発信した「臨床研究の旅の物語」を読んでみましょう。
あなたが今抱えている、もしくはこれから向き合うことになるかもしれない悩みをうまく乗り越えるためのヒントが、そこにあるかもしれません。

研究タイトル
成人の呼吸数測定における携帯アプリの有用性

リサーチ・クエスチョン(RQ)との出会い・着想の瞬間

呼吸数は重要なバイタルサインであるにもかかわらず、日常の臨床現場で十分に測定されていないという問題に気づいたのが、本研究の出発点となりました。……

鈴木 龍児 Profile
2003年に東北大学医学部を卒業し、内科・総合診療を専門として診療に従事してきました。2016年より現所属に勤務し臨床研究の勉強を本格的に開始しました。特に、病院セッティングにおけるバイタルサインとしての呼吸数の重要性に関心を持ち研究を進めています。
  • Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
  • gMAP eMAP
  • 高知県 臨床研究フェローシップ
  • 橋本市民病院
  • 白河総合診療アカデミー