新時代の医療をともにデザインする

Primaria ONLINE

6月号
2024
June
責任編集
福原 俊一

学びは、医療者の仕事の中核です
学び続けたい全ての医療者の皆様へ
見て、聴いて、触って、感じて、体験して・・・
さあ、始めよう

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01 Visionary People新たな価値をつくり出す人々

音声コンテンツをお楽しみください

医療と医学の世界で新しい価値を作りだしている医療者を、有名無名問わずハイライト。
今回は、未来の医療を担う若き医師として活躍中の京都大学白眉センター 特定准教授の井上浩輔氏です。

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長
京都大学 白眉センター
大学院医学研究科 特定准教授
井上 浩輔

挑戦しなければ絶対に開かなかった扉がある

国立国際医療研究センターでの初期研修2年目の研修終了発表会で、研究もしくはケースレポートを出す課題があった。この時に出会ったのが、UCLAで疫学を学び帰国した杉山雄大先生だった。総合診療科の外来診察で、問診表を診ると、本人を診る前に「この人は入院しそう」「この人は全然問題なさそう」というのが完璧ではないが直感でわかる、これをデータで示したいと杉山先生にアイデアを話すと「それは面白そうだね」と。実際に1,000件ほどのデータを分析。データで物事が見えてくるのは非常に面白く、もう少しやってみたいと思った。後期研修で内分泌の世界に入り、難しい症例への課題には論文が必須。しかし、勉強不足でしっかりと読めないことを痛感し、杉山先生に相談した。「留学するしかないよ」という勧めで留学を視野に入れ始めた。……

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長

02 アカデミックジェネラリスト

動画コンテンツをお楽しみください

今回は、フェローとして1年が経過した土橋先生に、メンターの佐田先生がお話を伺いました。

目利きを信じて高知へ

きっかけは、学会で発表するために症例のデータを集め始めた時だと思います。最初はどうやっていいか全然分からなかったので、福原俊一先生の著書「臨床研究の道標」を手に取りました。基本的なところは理解できたのですが、実際に自分が臨床研究に取り組んでみると指導者によるフィードバックの必要性を認識するようになり、さらに本格的に臨床研究の指導を受けてみたいという気持ちも強くなりました。……

03 近未来の医療と介護

医療政策を立案し実行する側にいた専門家に、日本の現状や展望をどうとらえているのかを語っていただきます。

トリプル改定で人手不足は解消するのか?

24年度はベア2.5%、25年度はベア2.0%を一応確保したというものの

2024年度の診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス報酬のトリプル改定は、「賃上げ改定」と銘打たれた。診療報酬は+0.88%、介護報酬+1.59%、障害福祉サービス報酬+1.12%となり、いずれも予算枠としては、24年度はベア(基本給を引き上げるベースアップ相当分)2.5%、25年度は……


元・内閣官房
社会保障改革担当室長
宮島 俊彦

04 働きながら「研究」を学ぶ

研究者としてのキャリアを志す、あなたに最適な学び方を見つけよう。

独立した研究者になるための6つの要件 (1.系統的な学習 2.実践的演習 3.データ 4.メンター 5.プロテクテッドタイム 6.仲間)、その一つ一つを先輩たちがどうやって乗り越えて学んでいるのか、具体的な事例を聞いてみましょう。

各種セミナーの開催レポートを掲載します。

2024年2月2日(金)から3日間の合宿形式で開催した「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」と、3月3日(日)に行った「第7回 臨床医のアカデミックキャリアの作り方」をレポートします。参加者の声などを通して、これらのセミナーの魅力を知ってください。

05 日本臨床疫学会からのお知らせ

第7回 年次学術大会 11/2(土)・3(日)開催!

医療者を中心に約1,000名の会員数を誇る日本臨床疫学会の第7回年次学術大会について、11/2(土)・3(日)の開催概要をお伝えします。


06 臨床研究の道標

第一線の医療者が、臨床研究に取り組み、悩み、紆余曲折を経て、世界に発信した「臨床研究の旅の物語」を読んでみましょう。
あなたが今抱えている、もしくはこれから向き合うことになるかもしれない悩みをうまく乗り越えるためのヒントが、そこにあるかもしれません。

研究タイトル
COVID-19緊急事態宣言下の電話診療と対面診療の比較

リサーチ・クエスチョン(RQ)との出会い・着想の瞬間

緊急事態宣言が発令され、東京都では外出を自粛するよう要請された。糖尿病患者を通院させずに電話診療に切り替えるように、という医院の方針に従い、患者には来院せずに電話診療を受けることを促した。電話の取り次ぎ、電話診療、処方箋の郵送などの慣れない作業で、事務局と医事課の職員、医療者、誰もが疲弊していた。……

大西 由希子 Profile
朝日生命成人病研究所
診療部長・治験部長・糖尿病内科部長
  • Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
  • gMAP eMAP
  • 高知県 臨床研究フェローシップ
  • 橋本市民病院
  • 白河総合診療アカデミー