新時代の医療をともにデザインする

Primaria ONLINE

10月号
2025
October
責任編集
福原 俊一

学びは、医療者の仕事の中核です
学び続けたい全ての医療者の皆様へ
見て、聴いて、触って、感じて、体験して・・・
さあ、始めよう

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01 Visionary People新たな価値をつくり出す人々

音声コンテンツをお楽しみください

医療と医学の世界で新しい価値を作りだしている医療者を、有名無名問わずハイライト。
今回は、北海道ニセコ地域の医療に貢献しながら、総合診療医の育成にも尽力する木佐健悟氏です。

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長
JA北海道厚生連ニセコ羊蹄広域倶知安厚生病院
総合診療科主任部長兼地域医療研修センター長
木佐 健悟

北海道ニセコ地域の医療ニーズと特殊な環境

JA北海道厚生連倶知安厚生病院の診療圏人口は約3万五千人。高齢化の進む農村地域だが、北海道庁の出先機関や自衛隊基地に勤務する転勤者も多く居住している。外来診療、救命救急、そして地域で唯一の急性期病棟があるため入院医療の提供のニーズも高い。また、ニセコは世界的に有名なウィンターリゾートの地で、冬のスキーシーズンには外国人観光客が押し寄せ、他の季節とは別の街のような風景になる。12月から翌年3月にはスキー場でのケガ、観光地を訪れた高齢者の内科疾患などで診察や入院する外国人が急増する。季節雇用で通訳を入れたり、英語アプリを活用したりして、医師も看護師も対応している。もし外国人診療に興味があれば、倶知安厚生病院で勉強と勤務を兼ねた充実の体験ができるはずだ。……

インタビュアー:福原俊一
京都大学 特任教授
Johns Hopkins大学 客員教授
福島県立医科大学 副学長

02 アカデミックジェネラリスト

2025年4月13日に開催された福島県立医科大学白河総合診療アカデミー(以下、アカデミー)の開設十周年記念祝賀会を取材しました。

臨床と研究の両輪で歩んだ10年。
白河から未来の医療を切り拓く。

祝賀会には開設時からアカデミーを支援していただいた福島県立医科大学の横山理事、濱口教授、鈴木白河市市長、高久福島厚生連理事長に加え、アカデミーの現役教員・フェロー・専攻医や修了者が多数駆けつけました。……

03 近未来の医療と介護

医療政策を立案し実行する側にいた専門家に、日本の現状や展望をどうとらえているのかを語っていただきます。

「ぶっちん改定」はどうなるのか

参議院選の結果をうけ、消費税減税や社会保険料引き下げが臨時国会の議論の中心になる。

最近、医療や介護関係者の集まりで「ぶっちん改定」という言葉をよく耳にする。これは、物価・賃金改定の略で、もはや医療や介護は、物価高や賃金引上げに応じた改定ができないと「ぶっちん」と破綻してしまうということのようだ。……


元・内閣官房
社会保障改革担当室長
宮島 俊彦

04 働きながら「研究」を学ぶ

研究者としてのキャリアを志す、あなたに最適な学び方を見つけよう。

独立した研究者になるための6つの要件(1.系統的な学習 2.実践的演習 3.データ 4.メンター 5.プロテクテッドタイム 6.仲間)、その一つ一つを先輩たちがどうやって乗り越えて学んでいるのか、具体的な事例を聞いてみましょう。

各種セミナーやシンポジウムの開催情報を紹介!

今号の「働きながら『研究』を学ぶ」では、「會津塾」と記念シンポジウムの開催情報をご紹介します。「會津藩校日新館 臨床研究デザイン塾」(通称:會津塾)は、東日本大震災以降、福島県で毎年開催されてきた参加型ワークショップ。これまでに約550名の臨床医の方々にご参加いただいています。今回は、2026年1月30日(金)から2月1日(日)までの3日間にわたって実施されるプログラムの内容をご紹介します。また、ジョンズ・ホプキンス大学School of Public Health(JHSPH)MPH日本プログラムと、Kyoto Spring Institute(KSI)の開講10周年を記念したシンポジウムを2026年3月22日(日)に開催します。ご関心をお持ちの方は、ぜひご覧ください!

05 臨床研究の道標

第一線の医療者が、臨床研究に取り組み、悩み、紆余曲折を経て、世界に発信した「臨床研究の旅の物語」を読んでみましょう。
あなたが今抱えている、もしくはこれから向き合うことになるかもしれない悩みをうまく乗り越えるためのヒントが、そこにあるかもしれません。

研究タイトル
短い方の片脚起立時間の短縮と地域在住高齢者の自立喪失または死亡との関連性(LOHASコホート研究)

リサーチ・クエスチョン(RQ)との出会い・着想の瞬間

片脚起立時間(OLST)が10秒以内の群において死亡率が高いという論文(BrJSportsMed. 2022;56:975e980.)をたまたま目にしたことがあり、この時、片方の脚というのはどうやって決めているのだろうと漠然と疑問に思っておりました。……

平山 陽士 Profile
Simon Fraiser University, School of Engineering Science, Faisal Lab, Invited Researcher
京都大学 客員研究員
橋本市民病院 登録協力研究員
  • Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
  • gMAP eMAP
  • 高知県 臨床研究フェローシップ
  • 橋本市民病院
  • 白河総合診療アカデミー