Primaria ONLINE 2022年02月号
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ボストンの病院のCCUでの実習が始まり、数日で「そろそろ患者さんを担当しないとね」と言われ戸惑った。レジデントの先生に、一から指導を受け、自分でカルテを書き、プレゼンテーションをし、治療プランを立て、状況を毎日報告する。非常に辛くて、ストレスも大きく「ネガティブなインパクト」でしかなかった。しかし、帰国して2か月、患者への接し方、治療プランの考え方など、アメリカでの経験が活きていることに気がついた。日本の臨床実習は日本人にとって快適にできている。日本人特有の「言わなくてもわかる」というような意思の疎通があるからだ。しかしアメリカでは、自分の考えの筋道を理路整然と話さなくてはいけない。短期間で効率よく臨床臨床研究の素養の必要性を実感医を育てるアメリカの教育システムは大変だが、そこで学ぶことが自分のためになると確信し、卒業後に渡米。現場での研鑽を積む中で、循環器医として臨床研究の素養の必要性を実感した。  談、日米の教育の違い、これからさらに進めていきたい研究についてなど上野先生がお聞きする。移動は常に自転車という香坂先生らしく爽快に、またエネルギッシュにお話しいただいた。アメリカでの研修やスタッフとしての経験ONLINE2022年2月号今回のインタビュアー次のページへⒸ 2021-2022 iHope International All Rights Reserved.対談を聞く再生速度を変更できます文字でもご覧いただけます上野文昭先生からのメッセージは…

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