ONLINE2022年2月号次のページへ2016年、JHSPH MPH日本プログラムが開講された。この日本プログラムのファウンダーである編集長の福原俊一氏に設立の経緯についてインタビューした。プリマリア編集部(以下、編集部)/京都大学、東京大学をはじめ、日本にもSPHが10以上あります。その中でなぜ海外の大学院を?福原編集長(以下、福原)/基本的に、医療そのものには国際競争はありません。医療に関する研究や教育でも、基礎医学研究はともかく、日本では内向きになりがちと感じていました。本来、研究や教育には国境がないはずで、日本にはもっと健全な競争が必要だと感じていました。海外の大学院で学ぶ日本人もいますが、中国人などの他国と比較すると二桁少ない状況でした。HarvardやJohns Hopkinsなどの一流大学院の入学要件、特に英語能力が厳しく(TOEFL iBTで100点以上)、優秀な日本人でも殆どがその要件を満たせないのが実情です。また昔と違い、留学することにリスクを感じる若者が増えてきました。その減少傾向は近年さらに強まっており、ますます内向きになっています。そのような状況にあって、世界最高峰の教育プログラムを日本国内で働きながら受けられるように、また英語要件を緩和して入学を可能にすることによって、より多くの日本人が経験することに大きな意義があると感じていました。さらに、多くの方々に海外の一流大学院の教育を見せる事は、既存のプログラムにとっても刺激となり、日本の高等教育の質を高めるためにも意味があると思いました。JHSPH第10代DeanMichael Klag教授と福原編集長Ⓒ 2021-2022 iHope International All Rights Reserved.前編福原編集長へのインタビュー
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